医学部長挨拶
和歌山県立医科大学は、1945年に和歌山県立医学専門学校として設立され、1952年に学制改革により和歌山県立医科大学となりました。80年あまりの歴史を有する伝統ある医科大学です。2004年に保健看護学部、2021年に薬学部を併設し、3学部から成る医療系総合大学と発展しております。
和歌山は医聖華岡青洲が世界で初めて全身麻酔手術に成功した地です。医学部では、青洲の医療理念「内外合一?活物窮理」を医療に対する基本姿勢とし、「豊かな人間性と高邁な倫理観に富む人材、高度で専門?総合的な医学的能力を身につけた人材、コミュニケーション能力及びリーダーシップを備えた人材、地域医療で及び国際的に活躍できる人材を育成すること」を教育目標とし掲げております。
教育目標を達成するために、高度な専門知識を学ぶことはもとより、医療系総合大学の特徴を活かし専門職連携教育(IPE)を推進しています。IPEでは、3学部合同講義?実習を行い医師?看護師?薬剤師の多様な視点から物事を理解し、コミュニケーション能力及びリーダーシップ能力を育成するとともにチーム医療の重要性を学びます。さらに、幅広い視点と国際感覚を身につけるために国際交流に力を入れております。皇冠体育,皇冠比分5年度は23名の医学部生を米国、ヨーロッパ、およびアジアの大学に派遣しております。国際的な視点を備え、多様な文化?社会性を吸収するグローバルな人材育成につながると期待しております。
また、医師は、救えなかった命を救うために、また、治らない疾患?症状を治すために、「医療の実践」だけでなはなく「医療の進歩」にも取り組まなければなりません。これは研究によって達成されます。医学部教育の中で早期から研究マインドの涵養のためにMD-PhDコースを設置するとともに、大学院では医療系総合大学の特徴を活かして医学薬学総合研究科を設置し、広く世界に貢献できる高度医療人?研究者の育成に取り組んでおります。
海と山に囲まれ自然豊かな和歌山で、皆さんが未来に思いを馳せ、勉学に励み、友人?師と出会い、人間性豊かで医療?医学の進歩に貢献できる医師?研究者になることができるよう、和歌山県立医科大医学部の教職員一同、全力で支援します。
皇冠体育,皇冠比分6年4月
和歌山県立医科大学
医学部長
川股 知之