研究科の目的?概要
和歌山県立医科大学大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめ、文化の進展に寄与することを目的としています。
医学薬学総合研究科は、「高度先進的かつ医学?薬学横断的な研究能力」や「基礎となる学識と研究倫理」を備えるとともに、広く世界に貢献する高度医療人及び生命医療科学?医学?薬学の研究者の育成に全力で取り組みます。
概要
医学薬学総合研究科は、医学?薬学独立型の大学院で達成できる教育や共同研究のレベルを超えた分野横断的な教育の充実?共同研究の一層の活性化を実現させるため、それを担保する組織的な枠組みです。
医学?薬学統合型の枠組みを確保することで、教員及び学生ともに医学?薬学間の行き来がスムーズになるとともに、同一研究科意識が芽生えることでセクショナリズムなど縦割りの弊害が除去され、分野横断的な考察や専門の枠にとらわれない研究活動が生まれやすくなり、教育研究が一層活性化することが期待できます。
医学薬学総合研究科の中心的な学問分野は、「医学」「薬学」であり、「医科学」「薬科学」です。学問分野の定義?概念図は、下図のとおりです。
また、それぞれの学問分野を併せて単一の研究科とする趣旨から、各分野における基盤的研究の深化はもとより、各分野間の垣根を超えた教育研究を展開していきます。
定員
医学薬学総合研究科
専攻名 |
修業年限 |
入学定員 |
収容定員 |
---|---|---|---|
生命医療学専攻(博士課程) |
4年 |
35名 |
140名 |
生命医療科学専攻(博士前期課程) |
2年 |
14名 |
28名 |
生命医療科学専攻(博士後期課程) |
3年 |
7名 |
21名 |
研究科の歴史
医学薬学総合研究科の源流は、60年以上の歴史をもつ医学研究科です。医学研究科は医学部医学科を基礎とし、医学分野における研究に注力してきましたが、皇冠体育,皇冠比分3年4月に薬学部薬学科を設置したことに伴い、医学?薬学統合型の医学薬学総合研究科に発展的改組し、医学分野との親和性の高い薬学分野も主要な研究分野に加え、更なる発展を目指します。
和歌山が生んだ医聖?華岡青洲は、江戸時代末期の医師で、診療とともに麻酔薬の研究に取り組み、世界で初めて全身麻酔下で乳がんの手術に成功後、診療所兼医学校「春林軒」で多くの医師を教育しました。
医聖?華岡青洲の言葉に「活物窮理」があります。これは「生きたものの中に真理があるから、深く観察して患者自身や病の特質を見極めなければならない」という教えです。
また、生化学者であった本学の古武彌四郎初代学長の言葉に「天然に親しむこと、天然を見つめること」があります。これは「課題解決のため熱意を持って粘り強く取り組み、物事の本質を卓越した洞察力で捉えなさい」という教えです。
医聖?華岡青洲の「医の心」をルーツにもつ医学薬学総合研究科は、これら2人の先人の言葉を教育理念のバックボーンとし、これからも豊かな人間性と高邁な倫理観に富む資質の高い医療人材を輩出していきます。
沿革
昭和20年2月 | 和歌山県立医学専門学校設置認可(4年制、美園) |
昭和22年6月 | 和歌山県立医科大学予科設置認可(3年制) |
昭和23年2月 | 和歌山県立医科大学設置認可(旧医科大学4年制) |
昭和25年3月 | 和歌山県立理科短期大学併設認可(2年制) |
昭和26年3月 | 和歌山県立医学専門学校及び予科閉校 |
昭和27年2月 | 学制改革による和歌山県立医科大学設置認可 |
昭和30年1月 | 和歌山県立医科大学進学課程設置認可 |
昭和30年3月 | 和歌山県立理科短期大学閉校 |
昭和30年4月 | 和歌山県立医科大学開校(新制医科大学6年制) |
昭和33年7月 | 学位規定の制定認可(学位審査権) |
昭和35年3月 | 和歌山県立医科大学大学院設置認可 |
昭和36年3月 | 旧制和歌山県立医科大学廃止 |
昭和38年4月 | 大学本部及び基礎医学部門移転認可(九番丁) |
昭和40年4月 | 進学課程移転(紀伊) |
平成7年12月 | 和歌山県立医科大学看護短期大学部併設(3年制) |
平成10年9月 | 和歌山県立医科大学開講式(紀三井寺) |
平成11年5月 | 和歌山県立医科大学統合移転完成(紀三井寺) |
平成16年4月 | 和歌山県立医科大学保健看護学部開設 |
平成16年10月 | 大学院医学研究科博士課程再編承認 (5専攻を3専攻に、入学定員31名を42名に変更) |
平成16年11月 | 大学院医学研究科修士課程設置認可 |
平成17年4月 | 大学院医学研究科修士課程開設 |
平成17年4月 | 大学院医学研究科博士課程再編 |
平成18年4月 | 公立大学法人和歌山県立医科大学に組織改編 |
平成19年3月 | 和歌山県立医科大学看護短期大学部閉学 |
平成20年4月 | 大学院保健看護学研究科修士課程及び助産学専攻科開設 |
平成25年4月 | 大学院保健看護学研究科博士後期課程開設 |
皇冠体育,皇冠比分2年10月 | 和歌山県立医科大学薬学部設置認可 |
皇冠体育,皇冠比分3年4月 | 和歌山県立医科大学薬学部開設 |
皇冠体育,皇冠比分5年9月 | 大学院医学薬学総合研究科設置認可 |
皇冠体育,皇冠比分6年4月 | 大学院医学薬学総合研究科開設(予定) (大学院医学研究科を改組) |
和歌山県立医科大学の地域における役割と和歌山県の地域保健医療の状況を踏まえた上で、高度先進的かつ医学?薬学横断的な研究能力、その基礎となる学識と研究倫理を備え、かつ広く世界に貢献する高度医療人及び生命医療科学?医学?薬学の研究者を育成する。